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小説初心者によるおすすめホラー・ミステリー小説6選+2作


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こんにちは

今回は小説のおすすめをしたいと思います!

ジャンルはホラー・ミステリー・サスペンス。とおまけになります。

 

僕自身そこまで小説を読む訳では無いので、小説初心者による初心者の為のおすすめと思ってください。

 

また、概要やあらすじは色々なサイトに載っているのでここでは省かせていただきます。

 


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・目次

 

 

 

火のないところに煙は

 

著者:芹沢央

初版発行:2018/6

 

『神楽坂を舞台に怪談を書きませんか』

小説家の主人公に訪れた突然の依頼から物語は始まります

 

6つの短編による構成ですが、読み進めていくウチに全てが少しづつ絡んできます。

そして最後に全てが…

 

主人公が作者ということもあり

『あれ?これノンフィクション?』と思ってしまうリアル感がありますがほぼ創作だそうです。しかしそれでも体験談なんじゃないかと思い込んでしまうリアルさがあり怖かったです。

ただリアルな分『んなアホな!!笑』とツッコミたくなるところもありますが、それも含め楽しめると面白い作品だと思います。

 

ラストは賛否あるようですが僕は好きでした。

 

まさに怪談!というようなホラー主体ですがミステリー要素もあります

全体的にスッキリすることはなくモヤモヤっと終わっていきますがそれが良かったりします。

 

背筋が凍るようなシーンも多々あり、夜1人で読むと後悔するかもしれません!

 

 

■まとめ

・短編なので読みやすい

・ジャンルはホラー

スッキリはしない

・とにかくリアル

・オカルト

・榊さんが好き

 

おすすめ度    ☆☆☆★★

読んで良かった度 ☆☆★★★

読みやすさ    ☆★★★★

 



 

著者:曽根圭介

初版発行:2007/11

 

人間が『テング』と『豚』に別れた世界

豚はテングに迫害され人権も失う。

SFのような『もしもこんな世界だったら』的な気持ちで読んでいたら最後に一気にひっくり返されます。

ラストで大どんでん返し系の映画や小説は、かなりみましたがコレはありがちなものとは違っていたのでとても面白かったです。

 

また

・暴落

・受難

・鼻

の短編集になっており、全て違った世界観で全て面白いです。

 

短編集+設定がある

というところからか、良い意味で『世にも奇妙な』感があります。

 

正直『これは超大作だ!名作だ!!』

とは思いませんが

『普通に読んでて超おもしれー』

といった感想でした(笑)

 

ただこの作者さんの趣味なのかはわかりませんが、3作とも後味は悪いです。

しかしそれが心地よいです。

 

 

■まとめ

・3作ともハズレなし

・オチが良い

・ジャンルはホラー…ともミステリーとも違う

・後味は悪い

・良い意味で世にも奇妙な世界観

 

おすすめ度    ☆☆★★★

読んで良かった度 ☆☆★★★

読みやすさ    ★★★★★ 

 



黒い家

 

著者:貴志祐介

初版発行:1997/6/30

 

僕が初めて読んだ長編ホラー小説だったのですが、この作品のインパクトが強すぎて他のホラー小説が可愛く見えてしまいました。

 

終始暗くどんよりとした雰囲気

読めば読むほど暗く寒い所に沈んでいく感覚。

 

『人間が怖い系』のホラー小説では今のところぶっちぎりの1位です。

読み終えた時の達成感も忘れられません。

ただ心に残るのは暗い気持ちと薄気味悪い恐怖です。

 

 

この作者さんは心理描写がとても細かく、主人公への感情移入というか主人公の心理状態や思想が自分に入ってくるような感覚になり、それも恐怖を助長します。

 

ただ!色々なレビューにも必ず書いてあるんですが【不必要な知識自慢のような解説やこれみよがしに難しい漢字や表現】を多様してきます。

 

僕達小説初心者がイメージするウザイ小説そのものです(笑)

この解説いるか?!この先の物語で必要な知識なんだな?!と思いながらくどくど長いウンチクを読んでも結局最後まで意味を成さない不必要な新知識解説がたくさんあります。正直読んでいて疲れます。

 

 

さんざん悪い所を書いてしまいましたが、批判してる訳ではありません!小説初心者への注意だと思って下さい!

 

僕の中のホラー小説No.1は間違いなくこの黒い家です。

これを読んで以降はすべてこれと比べてしまい『んー。。やっぱり黒い家の方が面白かったなぁ』となってしまい困っているくらいです。

 

 

■まとめ

・暗い、重い、怖い

・人間が怖い話

・くどい

・物知りになれる

 

おすすめ度    ☆★★★★

読んで良かった度 ★★★★★

読みやすさ    ☆☆☆☆★

 

 

 

天使の囀り

 

著者:貴志祐介

初版発行:1998

 

病的な『死恐怖症(タナトフォビア)』の恋人が新聞社主催のアマゾン調査に参加。

調査から帰った彼は以前と別人の様になってしまい自殺してしまう。

更に同じく調査に加わった他の調査員も次々と異常な自殺を遂げる。

彼の死に疑問を持った主人公の早苗がその謎に迫ります。

 

黒い家と同じ作者さんの作品です

黒い家が面白すぎたのでこちらも読んでみました。

 

相変わらずの疲れる文章・長すぎる専門知識の解説っぷりでした(笑)

しかしそれでもどんどん読んでしまうほど引き付けられます。

 

出だしから謎だらけなので真相が気になってしょうがなくなります

どんでん返し的なびっくりオチはありませんが終盤まさかの方向に進んでいきます

黒い家と同系統と思って読んでいたので良い意味で裏切られました!

 

貴志祐介ファンの間では最も映像化して欲しくない作品との事前情報があったのですが読んでみてどういう事なのかよくわかりました(笑)

 

人へ『ぜひ読んでみて!!』とは言うような内容ではありませんでしたが

僕的には読んで良かったと思いました。

 

■まとめ

・暗い

・神話フェチ歓喜

・グロあり

・終始真相解明へがんばる

・物知りになれる

 

おすすめ度    ☆☆☆★★

読んで良かった度 ☆★★★★

読みやすさ    ☆☆☆★★

 

 

 

十三番目の人格 ISOLA

 

[rakuten:book:10570716:detail]

著者:貴志祐介

初版発行:1996/4/18

 

他人の感情が読める主人公と多重人格の少女のお話

ここだけですでに中二心をくすぐられ読み始めました(笑)

 

よくびっくりオチ系のお話で実は多重人格でしたー!みたいな物はみかけますが

本作品は多重人格であることが分かってからが本番。

なんと13人もの人格が同居している美少女【千尋】と、震災の被災地にボランティアで訪れた他人の感情が分かる主人公【由香里】が人格統合にむけてカウンセリングがはじまるのですが、話は思わぬ展開をしていきます。

 

多分にミステリー要素はありますがお話の主はそこではない気がします。

またまた黒い家・天使の囀りの作者貴志祐介さんの作品なのですが

その2作品ともまた全く違った作品です。

 

貴志さんのデビュー作とのことですがそのおかげか、得意の不必要なくどい解説や難しい言い回しは少なく読みやすいです(笑)

 

まさに小説初心者も入りやすい作品だと思いました。

(僕もこの辺から読み始めればよかった・・・笑)

 

■まとめ

・読めない展開

・右も左も美女

・超能力バトル

・良いトコ無しのヘタレヒロイン途中参戦

 

おすすめ度    ☆☆★★★

読んで良かった度 ☆☆★★★

読みやすさ    ☆★★★★

 

 

 

十角館の殺人

 

[rakuten:book:12424881:detail]

著者:綾辻行人

初版発行:1987

 

本格ミステリー!!

これまでに紹介してきたホラーや奇妙系の作品とは全く違う本格推理ミステリーです

まさに金田一少年の事件簿名探偵コナン系です。

 

実は僕はもともとは『ネットで拾った怖い話』や『世にも奇妙な物語』の上位互換を読みたいと思い小説を読み始めたので

 

閉ざされた環境で殺人が起きる→探偵登場→犯人はこの中にいる!→名推理発表→犯人逮捕or自殺。

 

みたいな金田一コナン的なものは望んではいなかったのですが、貴志祐介さんの作品があまりにも重たかったので(笑)もう少し読みやすいものはないかと思い気分転換と思い読み始めました。

 

 

これが大当たり

推理小説はちょっといいかな・・・とか思っててごめんなさい!!!

めちゃくちゃ面白かったです!!

読みやすさ・登場キャラクター・ストーリー・オチ、すべてが最高でした。

 

 オチは『んなアホな!!』と心の中で突っ込みましたがそんなことはどうでもいいくらい面白いです。

 

 

 

 半年前にある凄惨な事件の起きた孤島に建つ『十角館』

そこに集まった大学のミステリー研究会の7人の男女。

迎えの船が来るまで帰ることのできない閉ざされた空間で起こる殺人

1人また1人と殺されていくメンバー。

それと並行し本土でも奇妙は手紙をきっかけに半年前の事件について調査を開始する男達が。。。

 

 

この作品に主人公はいません

なので出てくる人物全員が容疑者です

誰にも感情移入できずに読んでいるこっちも疑心暗鬼になります

 

最後まで読めば誰でも絶対に

『なにぃぃぃぃぃ?!?!』

となること間違いなしです。

 

 

あまりに面白かったので少し調べたところ

この綾辻行人さんは日本の本格ミステリー界に大きな影響を与えており

この作品が出てからは本格ミステリ界では綾辻以降』という言葉が使われるようになったそうです。

 

この十角館を初め『館シリーズ』として9作品でていて

僕も今このシリーズを追って現在4作目の『人形館』を読んでいます。

みんな名作ですがこの十角館が最強です。

 

またこのシリーズは直接的に繋がってはいないのですが、共通点や会話の中で名前が出てくることがあるので順番に読むことを強くおすすめします!

 

■まとめ

・現在僕の読んだ小説ではNo.1の面白さ

・純度100%の推理ミステリー

・強力なオチ

・登場人物が良いキャラ

 

おすすめ度    ★★★★★

読んで良かった度 ★★★★★

読みやすさ    ★★★★★

 

 

 

おまけ

 

 

黒い家を読み終わった後、次の小説を読もうとしたのですが

あまりにも心と目が疲れてしまったので(笑)休憩がてらミステリーでもホラーでもない、読みやすさと明るさ重視の作品を探していて見つけたものをご紹介します。

 

オール・オールミッション2

著者:山田悠介

初版発行: オール  2009/11/25

      オール ミッション2  2011/4/25

 

夢だったアパレル業に就職したはずの主人公の荻原健太郎は理想と現実の差に嫌気が差し1年たらずで退職。

それ以降アルバイトで生活を繋いでいたが刺激のない毎日に退屈していた。

そんな時ふとみかけた求人の張り紙。その仕事は『何でも屋』

なんとなく惹かれなんとなく働き始める。

そこに舞い込んでくる変な客からの変な依頼。

 

 

個性豊かな登場キャラクターや奇妙な依頼にワクワクしながらどんどん読めます!

1つのお話なのですが依頼ごとにすることが全然違い、短編集のような読みやすさもあります。

 

全然名作感も大作感もありませんが(失礼)

ページが進み終わりに近づくにつれ『もっと読んでいたい!終わらないで!』

と思える作品でした。

ミッション2まで読み終わってしまった時は

記憶を消してまた最初から読み直したい!

と思いました(笑)

内容的に多分『オール ミッション10』とかまであっても永遠と楽しく読めると思います。

 

 

なので重苦しい作品に疲れた時などに是非読んでみて欲しいです!

 

■まとめ

・読みやすさ最強

・読んでいて楽しい

・いつまででも読んでいられる

・こんなところに就職したい

 

おすすめ度    ☆★★★★

読んで良かった度 ★★★★★

読みやすさ    ★★★★★

 

 

 

 

まとめ

 

 

以上が今のところ僕が読んだホラー・ミステリー・サスペンス小説の紹介になります

僕自身初心者なので『文章の美しさ』とか『構成の完成度』とか難しいことはわかりません!

なので僕が読んでどう思ったかを書くようにしました。

 

作品ごとに書いたおすすめ度などの評価も僕の個人的な評価なので

本当に小説に詳しい方やたくさん読んでいる方の意見とは違うと思いますがご了承ください。

 

もしこの記事を読んでくださって『え?!こいつまだアレ読んでないの?!』というようなおすすめ作品があったらコメントで教えていただければ嬉しいです!

 

 

またご紹介できるくらい何作か読んだら新たにおすすめ記事を書きますのでその時はまたよろしくお願いいたします。

 

 

 

それでは最後まで読んで頂きありがとうございました!

 

 

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こんにちは
当ブログ筆者の田中です

1年の半分以上を出張している出張族で
出張してはダイエットで痩せて、帰っていっぱいご飯を食べて太る生活をしています。

 
どーでもいいこと(メイン)、ダイエットやオススメ情報を書いていくのでよろしくお願いします!

ブログURL:
https://nishimura-d-ghost.hatenablog.com/