【リアルカイジ】求人情報の罠!工場でペットボトルにオマケを付けるだけのバイトじゃなかったの?!【仕分け作業】
こんにちは
今回は僕がバイトの求人サイトから応募して工場バイトをした時のお話をします。
僕は現場作業の本業があるのですが、作業開始時期が予定よりズレたり、早く終わってしまう事があります。
そうすると次の現場に入るまで1週間や2週間仕事が無い状況になってしまいます。
それでは給料が入らないので短期のバイトを探していました。
現場作業の肉体労働でバテ気味だったのと体重が重いせいで腰を痛めていた僕は、何もしないよりはいいかな?くらいのあまり高額ではなくてもいいから少しラクな仕事を探していました。
そこで前々から気になっていた
『工場でペットボトルにオマケをつけるだけ!ラクラクバイト!』
『綺麗な工場での仕分け・ピッキング作業!』
みたいのに応募しました。
仕事にラクなものなど無いと思っていたので、そこまでナメてはいませんでしたが実際はそんなレベルの話じゃなかったです。
まず面接。
志望動機は上記の内容を話し、本業では作業員や現場監督業をしていることを告げるとその場で合格でした。
いつから出れるか聞かれたので明日からでも大丈夫ですと言うと、じゃあ明日もココに集合で、先輩が工場までは同行してくれるから。とのことでした。
そして次の日、面接をしたビルに入ると僕用の作業服と軍手と長靴と靴下みたいな謎の布?が置いてあり、それを持って先輩(おじいちゃん)と工場に向かいました。
到着したのは工場地帯。
錆びた鉄の集合体のようでFF7のミッドガルを思い出しまいた。
僕はこの時点で(あれ?なんかおかしいぞ?)
と思い始めました。
最寄りの駅からそこに向かう道中
覇気のないヨレヨレの服を着た人達が同じ方向に歩いています。
コンビニもない、『1泊1000円』などと書いてある汚ったないビルと店名の消えた食堂のある道を歩いて行くと目的地と思われる工場に到着しました。
工場は錆とコンクリートしか目に入ってこない薄暗い港の工場でした。
入口で入館手続きを済ませ中に入るとフォークリフトやブルドーザーが稼働しているが何の作業をしているかわかりませんでした。
その工場の1番奥の奥にある海辺の一角に先輩は入っていきました。
看板には
『〇〇産業廃棄物中間処理施設?』
(詳しく覚えてなくてすいません)
はい、ここで確信に変わりました。
騙された
あるわけないと思ったんですよねーー!
こんな汚ねぇ工場地帯に飲食を扱う工場なんて!!
しかしせっかく来たし
また他のバイト先探して面接受けて…なんてやってたらまた1週間くらいかかるし、そんなことしてたら本業が始まっちゃうし…
そう思いいざ中へ
門をくぐると中には『産業廃棄物』と聞いて連想されるような、まさに産業廃棄物が山になっている半屋外の施設。
ゴミとホコリと錆とコンクリートと重機と絶望しか目に入ってきませんでした。
その脇にある小さな2階建ての建物に案内され事務手続き。
小さな詰め所の椅子に1人で座っていると
教科書に例として載ってても良いくらいのヤ〇ザ風の男が登場。
『反政府組織に属してないか』
『違法薬物をキメていないか』
などの見慣れない確認事項の書かれた紙にチェックを入れていき軽い説明を受けました。
(ヤ〇ザ風のおっちゃんは優しかった…)
その後2階に上がると作業員の休憩所があり、そこで開始まで待機。
この部屋が本当に『負のオーラ』に満ち満ちていました(笑)
社会の底の底!
人生の行き止まり!
亡者の巣!
って感じ(笑)
そこには作業員が8人くらいいたんですが
なんていうか…全員灰色に見えました。
ヤル気の欠片もなく目の光もない。
僕が部屋に入っても誰も反応しないし挨拶も返ってこない。
この時点では僕はもう明日から来ない事を決意していたのでもはや面白くなってきていました。
作業開始の8時になる前、7:50くらいにみんな立ち上がり防塵マスクをつけ始めました。
え?え?何それ?
明らかに必須アイテムのようだったのでここまで案内してくれた先輩のおじいちゃんに聞いてみるとやはりマスクは必須とのこと。
そんなもん用意しろとも言われてないし持ってきていない事を告げると、作業員の中の1人の兄ちゃんが面倒くさそうに床の端に落ちていた【2年前に買って7人が使いました】という見た目の完全中古マスクをくれました。
もう笑うしかない
そこでついに最初の面接ビルで用意されていた謎の靴下みたいな布に出番がきました!
そう、これはマスクの口のところに被せて口元にあてるためのカバー布だったのです。
これで一応マスクと肌が直接触れる事だけは回避できました。。。
さあ!お待ちかねの作業開始!
軍隊のような朝礼が終わると
さっそく重機が動き出し施設内は粉塵が立ち込めます。
僕はまずベルトコンベアのある場所に連れていかれました。
そこには比較的年配の人と外国人のおばちゃんが数人おり、ベルトコンベアを囲んで立っていました。
どうやらこれからこのベルトコンベアに流れてくる細かいごちゃごちゃのゴミを分別する作業をするとのこと。
うっすい説明を受けるとコンベアが回り始め上流から色んな種類のゴミが流れてきました。
空き缶・木片・金属片・ガラス・鏡・プラスチック…まったく分別されていないまさに産業廃棄物!
この中から燃えるゴミ、金属、プラスチック、粉砕ゴミ、と自分の担当したジャンルのゴミだけを脇のゴミ箱にひたすら回収していくのです。
そう!確かに仕分け作業!!
記載に偽りなしだこりゃー
『綺麗な工場で仕分けやピッキング作業』
じゃなくて
『1週間で病気になりそうな衛生状況の半屋外の産業廃棄物中間処理施設でのゴミの仕分け作業』だったけど!!
こうしてなんのやりがいも無い仕分け作業を1日無言でこなし、終礼を終え、残業を断り、生気のない亡霊と共に最寄りの駅へと向かいました。
そのうちの何人かは途中、朝見た宿泊施設に入っていきました。
あの人達はあの廃墟のような宿泊施設に一泊1000円で泊まり、また明日の朝からあの仕事をするのかと思うとなんだか泣きそうになりました。
そして駅に着き電車を待つホームで会社に電話し、明日から来ない事を告げ帰路につきました。
世の中には色んな仕事があって、色んなところで色んな人が頑張ってるんだなぁと思いました。
…と!!
いい感じで終わりそうでしたが!
この仕事の募集内容が
『工場でペットボトルにオマケをつけるだけ!ラクラクバイト!』
『綺麗な工場での仕分け・ピッキング作業!』
であったことをお忘れなく!!
僕がたまたまハズレを引いただけかも知れませんが、このような事になる可能性がある事を知っておいてください!
そして面接時などに詳しい作業内容をしっかり聞いておくことを強くオススメします!!
僕の体験談はここで終わります。
最後に
僕と一緒に面接を受けた人が1人いて
彼は僕と同い年だけど労働経験0らしく
初めての仕事とのことだった
面接後
ビルを出て駅までの道で彼は少し話をしてくれた
自分は私用があり1週間後からのバイト開始ということ。
ペットボトルにオマケを取り付けるという、子供にでも出来るような作業だけど頑張りたいと思っているということ。
1週間後また会いましょうと挨拶を交わして別れた彼は今どうしているのだろう。。
電話番号聞いておけば良かった。。
最後まで読んで頂きありがとうございました。